吉田豪の対談インタビューは伝説級!著作「聞き出す力」の書評や名言も

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吉田豪(トレンド論語)
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こんにちは、隣雲(りんも)です。

私が気になる人を取り上げる「トレンド☆論語」ですが、実はサブカル寄りにも徳の高い人は散見されます。

今回は「元祖プロ・インタビュアー」として名高い(!?)、吉田豪さんをご紹介します。

 

吉田豪さんのWiki風プロフィール

吉田豪さんは、昔からのプロレスファンなどに知名度はありましたが、ここ数年は地上波のTV番組や書籍を出版したりと活躍の場が広がっています。

このような金髪のインタビュアーは見た事ありませんでしょうか?笑

吉田豪

吉田豪(出典:日刊SPA!より加工)

馴染みのない方の為にも、吉田豪さんの簡単なWiki風の略歴となります。

氏名:吉田 豪(よしだ ごう)
生年月日:1970年9月3日生まれ(2017年末時点で47歳)
出身:東京
学歴:東京デザイナー学院卒
活動歴:卒業後は就職浪人を経て編集プロダクション(アートサプライ)に入社。二年後に、雑誌「紙のプロレス」の編集を手伝い、そのまま移籍する。
母体会社の分裂を機にフリーとして、「紙のプロレス」の人気ライターへ。

編集長との対立を経て11年関わった「紙のプロレス」を去り、活動範囲をプロレスからアイドルを経て、今では芸能人や文化人に信頼の厚い「プロインタビュアー」として地位を不動のものにしている。

出典:Wikipediaなどから抜粋

プロレス誌出身だからか顔を作っている写真が多いのですが、実際に吉田豪さんがお話しされている姿は柔和な感じがあふれた感じになります。

 

その様子を紹介したく思い動画サイトで検索すると、公式ソース以外が多く、吉田豪さんのネット上での人気が伺えた次第です。

・・・大量の動画の中から、TOKYO MXさんの公式チャンネルで、2015年の番組がUPされていたので、そちらを紹介します。

穏やかな話し方ですが、たまにチラチラと覗く刃物のような鋭さも垣間見えますよね。笑
海千山千のプロレス業界で筆を取るには、生命力の強さも求められたはずです。柔和な表情の奥底など、色々と興味の尽きない吉田豪さんです!

 

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プロインタビュアーとしての著書「聞き出す力」

インタビュアーの大先輩である阿川佐和子さんの「聞く力」が2012年1月に出版され、12月には100万部突破の大ベストセラーとなりました。

出版不況がささやかれる中での快挙は、二匹目のドジョウとして吉田豪さんにも期待が掛けられます。

いくつかの出版社から話があったようですが、阿川佐和子さんのベストセラーから遅れること約3年。2014年12月31日(手元の本の奥付を見て笑いました)に、吉田豪さんのインタビュアー本が出版されました。

 

「聞き出す力」日本文芸社

私は「紙のプロレス」時代から記事を読んでいたので、コワモテのプロレスラーや格闘技業界のファンから見えない世界を可視化してくれる吉田豪さんには、その後もずっと注目していました。

 

この本は、阿川佐和子さんのベストセラーに便乗して企画された「週刊漫画ゴラク(日本文芸社)」の連載をまとめたものだそうです。書籍版には別会社(マガジンハウス社)の「an・an」に掲載された、前述の阿川佐和子さんとのインタビューも収録されているんですよね(Kindle版には無いらしい)

・・・それにしても、「漫画ゴラク」の連載まとめ本の巻末付録が「an・an」の記事というのも大変な趣があります。なんていう組み合わせなんでしょうか。笑

 

閑話休題、吉田豪さんが独特の距離感で相手の懐に飛び込んで話を聞き出すのには、何か枝葉のスキル的な事ではないはずです。何か心構え的なものがあるんだろうと興味が募り、本書を手に取りました。

 

「聞き出す力」を読んで・・・プロインタビュアーの吟じ

黄金律(Golden Rule)

プロインタビュアーとして、吉田豪さんに付随するイメージとして「インタビュー前の徹底した下調べ」は結構定着してると思います。

私は吉田豪さんの、下調べの過程や心構えを知りたかったのですが、色々と該当する箇所が本書には散見されていました。

『正直、それほど興味のない取材をやることになったとしても、その相手の著書なりブログなり雑誌記事なりを読み漁れば、どこか必ず好きになるポイントが出てくるもの

そんな「よかった探し(ポリアンナ)」の精神でボクは今まで仕事をしてきたのだ。』

出典:「聞き出す力」日本文芸社 P.13より

下調べの動機も、取材対象相手に対する敬意と置き換えても良いかもしれませんね。

本書によると、業界の著名なインタビュアーでも、全然調べないのが面白いとした姿勢の人もいるようです。対象に歩み寄る姿勢が無い人は、相手から話を引き出す以前の問題ですよね。

敬意が感じられなければ、激怒させたりとトラブルになったりするそうです。

 

また、取材相手とナアナアの関係になって気を使ってしまい、良い言葉が引き出せなくなったら本末転倒です。読者にとっても、触れられる情報が限定されてしまいます。

 

『ボクの取材は、「あなたの敵じゃないです!心を開いてくれたら力になれるかもしれないですよ!」というスタンスで近づいていき、実際に心を開いてくれたら確実に面白いインタビュー記事にしてみせるけど、

「しかし、あんまり信用されすぎても困るので、実は完全な味方でもないです!」と、適度に突き放すという代物。』

出典:「聞き出す力」日本文芸社 P.28より

この適度な距離感が、吉田豪さんをプロインタビュアーとしている吟じだと思いました。

 

相手に敬意を持って歩み寄る姿勢は、「黄金律(Golden Rule)」そのものです。いわゆる、「他人からしてもらいたい行為を人に為す」を体現していますよね。

「論語」で言うところの『己の欲せざる所、人に施すことなかれ(衛霊公第十五の二十四 / 15-24)』にも通じています。

 

また、適度に突き放してナアナアを避けるのも、まるで孔子の態度のようで、また興味深いところでした

 

本書の全編を通じて色々と暴露話もあって楽しいのですが、吉田豪さんの本質的なプロインタビュアーとしての心構えは随所に散りばめられているので、別の視点で読んでみることをおススメします。

 

SNSからの「聞き出す力」書評

SNSの口コミ

2015年の本ですが、最近のTwitterに感想が書かれていたので、いくつか触れてみます。

本屋さんがタイトルを見て、自己啓発コーナーに並べたくなる気持ちもわかります。笑

もちろん、本書にはテクニカルな部分も語られていますが、私的には吉田豪さんの周到な取材準備に至る、その心持ちにこそフォーカスすべき本ではないでしょうか。

一般のビジネスシーンでも、相手に敬意の無い人が小手先のテクニックを駆使しても、往々にして相手にはバレてるものですよね。

にわか心理学の本を読んだ人も、この傾向がありますが、相手に余計な印象を与えてしまうのでご注意を!

 

暴露トークを楽しく流しながら、「吉田豪イズム」に触れるのは良い事ですよね。私も本書を読み始めても、冒頭辺りの数ページで「あ、吉田豪さんやっぱり信頼できる人だ」ってすぐに伝わってきました。

本書を読んだおかげで、さりげないおみ足もいただけました(違)

 

自己啓発で吉田豪さんのチョイスは、大変にユニークですよね。

変にサブカル括りをしてると気が付かないような、氏の価値だと思います。相手に歩み寄る姿勢は、吉田豪さんの真骨頂なので、私もそこを学びたい次第です。

 

「つい話しちゃう人」って実生活でもたまにいますけど、吉田豪さんのようなプロセスを踏んでいたら、(大変だけど)信頼は高まりますよね。「聞き上手」はその場の対応でできるかもしれませんが、周到な準備があってこその「ちゃんと受け止めてくれ」て「相槌がシャープ」なのかもしれませんね。

 

・・・いくつかピックアップしましたが、プロインタビュアーの吟じを堪能してますね。私もこの本は、軽く読み流せながらも、本質的な重さも感じられる良著だと思います。

 

隣雲の硯(りんものすずり/この記事のまとめ)

隣雲の硯(りんものすずり/この記事のまとめ)

今回、吉田豪さんの「聞き出す力」を読みながら、「論語」のある章句が頭に張り付いていました。

子の曰わく、憤(ふん)せずんば啓(けい)せず。悱(ひ)せずんば発せず。
一隅(ぐう)を挙げてこれに示し、三隅を以って反(か)えらざれば、則ち復(ま)たせざるなり』述而第七の八 / 7-8より

◆先生がいわれた、「(わかりそうでわからず)ワクワクしているのでなければ、指導しない
(言えそうで言えず)口をモグモグさせているのでなければ、はっきり教えない
一つの隅をとりあげて示すとあとの三つの隅で答えるというほどでないと、くりかえすことをしない

出典:『論語 金谷治訳注』岩波文庫

「憤せずんば啓せず」で有名な章句ですね。

この章句が頭にあったのは、インタビューをされる相手側に立って、吉田豪さんが質問してくるイメージで本書を読んでいたからです。

 

自分でも忘れているような事を調べ尽くして、自分の前に来ていることが分かれば、誰だって嬉しくもなりますよ。

心理学は詳しくないのですが、前述の「黄金律(Golden Rule)」を受けたら、人間はお返ししたくなりますよね。ビジネスシーンでも散見される「返報性(へんぽうせい)の法則」がこの図式に当てはまります。

 

こちらが何もしていないのに、相手から引き出そうとするのは「奪う」行為に近いと思います。

その点、吉田豪さんの姿勢は敬意を持って相手(対象)に歩み寄ってきた結果が、一介のプロレス誌ライターからインタビュアーとして一定のポジションを確立できただと思います。

吉田豪さんのプロインタビュアーとしての心構えは、東洋思想的ともとれます。実践して大きな成果を上げたメカニズムは、私たちもぜひぜひ取り入れたいですよね。

軽く読み流しながら、吉田豪さんのプロ論に触れられる「聞き出す力」は大変おススメです。

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隣雲(りんも)

隣雲(りんも)

こんにちは、隣雲(りんも)です。
私は東洋思想とマーケティングが好きな、アラフォーの日本人です。

声の大きい狡賢い人よりも、徳の高い人こそが報われる世界があったら良いなと思っています。

・・・私の好きな『論語』に「徳は弧ならず、必ず隣有り」という一節がありますが、
このブログはその一節のように、ビジネスパーソンや起業してその後苦労されている方にとって「必ず隣有り」となるべく発信していきます。

そんな私が、なぜ発信しているか等はこちらのリンク先からどうぞ。

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